일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

民衆という言葉が合言葉として選ばれたということの独創性は併し、大衆という言葉を使わないことにしようという、一つの動機の内にひそんでいることを見逃してはならぬ。マルクス主義者の多くは、かつて、大衆というものを盛んに口にした。之が公式的であったとかいうので民衆説が出て来たようなものだ。大衆という観念は元来社会学的なもので(社会科学のものというより)政治的なカテゴリーではないが、この社会学的カテゴリーに政治学的意義を発見したのが、現代の社会科学の功績である。そうでなければ之は単に群衆とかモッブとかに過ぎなかった処だ。処が民衆(人民もそうである)の方は、元をただせば旧くから政治的用語として歴史的に由緒のある範疇である。ポプルスとはローマの下層民の一定層を云い表わすものでもあった。処で今日の日本の民衆説は、却って大衆の方をあまりに政治的であるとして、民衆の方を政治的経歴から開放して了った。民衆とデモクラシーとの関係などはスッ飛んで了えというわけである。民衆は伝統的精神や何かには関係があるが、普通選挙にも無産大衆政党にもかかわりがないのだ、という具合である。