일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

だが欧州大戦を機会にして一遍に有名になった独乙精神――このドイツ観念論の魂――こそは、この空虚を充たす何よりもの好材料ではないか。日独文化の連絡の任を帯びている博士はそこで、時を得るや更に「日本精神」の哲学者とならなければならぬ。

博士の「日本精神の哲学」は併しながら極めて凡庸なものだと批評しないわけには行かない。それは先にも云ったように紀平博士の国粋哲学を多少粗雑にしたものに過ぎないと云っても好い。ただ紀平博士に較べて、鹿子木博士は遙かに一種の近代性を有っていて、従ってそれだけ欧州的――哲学的――範疇にからみついている、という点を注意せねばならぬ。というのは、博士の凡庸な哲学体系やそれに基く国史哲学は、明白に現代風のファシズムのテーゼを表面に出すことを忘れないのである。

博士によれば人間の志――心指し――には色々の種類がある。生物学的志、経済的志、認識的若しくは理論的志、芸術的志、宗教的志、道義的志等。だがそうした志が実現されるのは、力に拠ってである、と考える。それはそうだろう。そして博士は力によって何か物質のようなものを連想しているらしい、それも尤もである。