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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
21 現代日本のヒューマニズムと唯物論
そして池崎忠孝氏はもはや「文化人」ではない。――自然科学関係では寺田寅彦の随筆が、今や一世を風靡している。津田青楓氏は「日本画」に多忙である。等々。
(一九三六)
21 現代日本のヒューマニズムと唯物論
ヒューマニズムを人間的教養に結びつけることによって、之を要素的ヒューマニズムというようなものと考える事は、恐らくヒューマニズムに就いての一応最も無難で安全な規定だろう(例、谷川徹三氏)。勿論こういうヒューマニズムの重大さに就いては誰にも異論がないだろうからである。尤もそこで教養と考えられるものが一般的に何であるのか、或いは寧ろそれが元来一般的に考えられて片づけられ得るものかどうか、寧ろ教養と云っても、単にそれが指す内容ばかりでなく、教養という観念乃至カテゴリー自身が、分裂し対立に置かれているのではないか、ということが問題になるが、今は之を論外としよう(この点に就いて私はかつて論じたことがあるから)。之を論外としても、併し、要素的ヒューマニズムというものは何と云っても、色々の意味に於て要素的・素材的・な意味以上には出ないのである。
之が歴史的社会的に色々の形態を受け取って実際のヒューマニズムとして現われるのだという風にばかりは考えられない点がある。