일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

することによって、初めてこれを稼業の対象となし得るものがないではない。たまたま自分の祖先代々の家にあった資料を使うことが出来たとか、また資料に嘱目する機会を社会身分上沢山有っているとかいうことが、他人が真似の出来ない歴史家を造り上げることもある。

つまり同じ学者であっても、財産や社会身分や研究機関に対する関係の如何によって、科学上の仕事の能不能が決定されるのである。大抵の学者は生活費は切りつめても、研究上他人と太刀打ちの出来るだけの研究の武器(?)は用意するのが普通だが、それもごく手近に限度のあることで、この限度を越えれば、金のある専門家にはいうまでもなく、気まぐれに金にあかして書物を買って有っている素人にさえ、到底かなわない。もっとも今日までの学者は多く社会的にも有利な地位におかれていたから、専門家といえば相当な研究上の労働用具の所有者であった場合が多いが、しかし今日では既に、ある程度の専門家も、最早専門的な労働用具から切り離されてしまっているから、たとえば書物所有の関係からいえば、この専門家と一般の素人との区別が、ほとんど無意味にさえなってしまっているのである。