후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
四 書物の文化政策
無論解剖学の研究をするからといって、活体の解剖などは人道上許す者はないが、しかしデッサンの研究のためには、同意の上なら裸体の婦人を美術学校の教室に立たせることも、社会的に許されているのだ。書物についても変りはない。
四 書物の文化政策
書物の退蔵の現象については実例はいくらでもある。私有図書の退蔵ばかりではなく、却って公有官有の図書の退蔵の方がいちじるしい現象でさえあるように見える。一般庶民には全く見せないものも多いし、また見せても引用することを許さないものさえもある。むしろこの点では私有図書の退蔵の方が社会的に恕すべき点が多い位いだろう。
例えば内務省には日本における凡ての出版物が一部ずつ納本になっている。この日本の出版物を網羅した書庫は今日どの程度に整理されているか私は知らない。しかし少なくとも今日までこれを社会的に利用しようという企てを有った官僚のあることを聞かない。最近これに基いて図書館を造る計画があるそうだが、それが単に官吏のためのものや何かであっては社会的意義は極めて乏しいといわねばなるまい。それに一体、今になってからこの膨大な数の図書を整理し始めるのだとすると、官吏の文化的努力における怠慢に吾々は驚き入る他はない。