후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
7 政情不安の社会的基礎
その意味はこの個人不安が社会不安におきかえられない限り、自殺希望者を生きるように説得することは事実出来ないだろうと云うのだ。その代り、この個人不安を社会不安におきかえるなら、即ち彼に社会認識の明を与え得るならば、或いは自殺志望者の類は救われるのではないだろうか。認識は見透しである、希望を産むものだからである。
で、こういうわけだから、実は個人不安などいうものは本当は無いということになる。あるのは大衆の社会不安だけであり、或いはそれに就いての個人不安という虚像だけなのだ。不安は凡て社会不安であり、大衆の不安である。つまり、真の不安は単なる不安ではなくてその解消への力だというのである。私はこういうオプティミズムをこの不安時代に見出す権利があると思っている。
(一九三六)
7 政情不安の社会的基礎
一九三七年二月中村陸相が病気のため、突如として陸相更迭が行なわれ、杉山教育総監が陸軍大臣となった。新聞は之を批評して、落ちつくべき処に落ち付いた、と云っている。落ちつくべき処とは何を指すのだろうか。中村陸相就任の意義は何であったのか。杉山大将が陸相に就任したのは、陸軍軍部の要求がとどのつまり貫徹したことだから、落ちつくべき処に落ち付いたというのだろうか。