후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
宇宙にそれ以上のものがないのでありますから、至真、至善、至美に達した人格者でありましょう。知識として宇宙間に通ぜざるものなく、感情として宇宙間に届かないものはなく、意志として宇宙間に徹底しないものはない、こうなったら人格者として最も完全に達したばかりでなく、人間としても至幸至福の境涯でありましょう。また、そういう人が一人でも世間に多くなれば、智慧に溢れ、慈悲に溢れ正義に溢れる世の中になりますから、万人の幸福でもありましょう。これを常寂光土とも極楽とも言います。けれども悲しいかな私たちは、その宇宙生命のほんの一部しか覗けません。一部というのは愚か、針で突いた穴よりの光ぐらいしか覗けません。その理由は私たちの心を覆っている迷妄の雲のためだとしてあります。しかし、全然縁が切れていない証拠は、私たち多少、物事に対して智慧を働かせます。情けを催します。邪悪を嫌います。これこそ、かの生命の光が私たちの胸の窓にさした月影であります。
さて、今から二千五百年の昔、中印度、迦毘羅城に、釈迦族の王子として生れ、現実の悲哀を観じ、二十九歳にして出家せられ、六年苦行、三十五歳にして道を得られ、四十五年間説法の後、八十にして入滅せられた釈尊も、仏陀と称するのであります。