후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
それでこの老女は、薩摩の家老の母親で、天璋院殿のためには外ながら後見の地位におり、ややもすれば暗雲の蟠る大奥の勢力争いを、ここに離れて見張っているのだということであります。将軍の御台所も、薩摩の殿様でさえも一目置くくらいの権威があるのだから、ここへ出入りする武士どもを、子供扱いにするのは無理のないことだというような説もなるほどと聞ける。
もう一つの説は、こうであります。
十三代の将軍が、わずかに三十五歳で亡くなった後に、幕府では例の継嗣問題で騒ぎました。その揚句に紀州から迎えられたのが十四代の将軍昭徳院殿(家茂)であります。この家茂に降嫁された夫人が、すなわち和宮であります。和宮は時の帝、孝明天皇の御妹であらせられました。
それが京都と関東との御仲の御合体のためにとて御降嫁になったことは、その時代において、この上もなき大慶のこととされておりました。
疑問の老女は、和宮様のために公家から附けられた重い役目の人であるというのも、なるほどと聞かれる説でありました。もしそうだとすれば、これは前の説よりも一層、威権を加えた後光であります。それを知ってその筋が、内偵の手を引いたのももっともと頷かれる次第でありました。