후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
それから例の早い足で瞬く間に甲信の国境まで来てしまい、山口のお関所というのは、別に手形いらずに通ることができて、信州の諏訪郡へ入りました。諏訪へ着いたら止まるかと思うと、そこでも止まりません。いったい、どこへ行くつもりだろうということは、その日のうちにもわからず、その翌日もわからず、三日目になって、ようやく二人の姿を見出すことができました。三日目に二人の姿を見出したところは、もう甲州や信州ではなく、それかといって碓氷峠からまた江戸の方へ廻り直したものでもなく、京都の町の真中へ現われたことは、やや飛び離れております。
いつ、どうして木曾を通ったか、不破や逢坂の関を越えたのはいつごろであったか、そんなことは目にも留まらないうちに、早や二人は京都の真中の六角堂あたりへ身ぶるいして到着しました。この二人が何の目的あって京都まで伸したものかは一向わかりません。上方の風雲は以前に見えた時よりも、この時分は一層険悪なものになっていました。例の近藤勇の新撰組は、この時分がその得意の絶頂の時代でありました。十四代の将軍は、長州再征のために京都へ上っていました。その中へがんりきと七兵衛が面を出したということは、かなり物騒なことのようだけれども、その物騒は天下の風雲に関するような物騒ではありません。