후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
「畏まりました」
主膳は先に立ち、竜之助は女に手を引かれて茶屋へ通りました。
「今時分、思い出したように神尾の御前がお出ましになるのはどうしたものだろう、御前は甲府お勝手へお廻りになったと聞いたが……」
表向は鄭重に迎えたこの茶屋の内儀が、二人を案内したあとで眉をひそめました。
ちょうどこの時分に、水道尻の燈明の方から、馬鹿な面をして行燈の数をかぞえながら歩いて来る一人の男がありました。それは宇津木兵馬につれられて、甲州から江戸へ出たはずの金助で、
「ちょッ、詰らねえな、俺たちはああして、茶屋から大見世へ送られる身分というわけじゃあなし、岡場所か、銭見世が関の山なんだけれど、それもこのごろの懐ろ工合じゃ覚束ねえや、こうして吉原の真中へ入り込んで、景気のいいところを見せつけられながら、たそや行燈の数をかぞえて歩くなんぞは我ながら、あんまり気が利かな過ぎて涙が溢れらあ、なんとか工面はつかねえものかな」
金助はこんなことを言いながら、声色屋がお捻りを貰うのを羨んでみたり、新内語りが座敷へ呼び上げられるのを嫉んだり、たまにおいらんの通るのを見て口をあいたりしながら、笠鉾の間を泳いでいましたが、