후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,809자 · 369화면
五
「――異議があるか」
「勿論、ない」
「しからば――」
と、手筈をしめし合せ、そこの同勢は、袴の砂を払って立ち上がった。
五
住吉の浦は、眼のおよぶ限り、白薔薇をつないだような波である。冬とも思えない磯の香が陽に煙っている。
朱実は、白い脛を見せて、波に戯れながら何か拾って見ては捨てていた。
何事か起ったように、吉岡の門人たちが思い思いな方角へ向い、刀のこじりを刎ね上げて分れて行くのを眺めて、
「オヤ、何だろう」
朱実はまるい眼をしながら、波打ち際に立って見送っていた。
いちばん最後になった門人の一人は、彼女のすぐ側を駈けて来たので、
「何処へ行くのです」
声をかけると、
「オ、朱実か」
足を止めて――
「おまえも一緒になって捜さんか。ほかの者もみな手分けして、捜しに行ったんだ」
「何を捜しに行ったんです」
「小猿を携えている前髪の若い侍さ」
「その人がどうかしたのですか」
「抛っておいては、清十郎先生のお名まえにもかかわるのだ」
祇園藤次の飛んでもない置土産の一件を話して聞かすと、朱実は興もない口吻で、
「皆さんは、始終喧嘩ばかり捜しているんですね」
と、たしなめ顔にいう。