후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
――女優を使うということが一つのまたうりものになっているんだから。」
「だが、そんなことをいって、若宮君の相手の出来るような女優がどこにいるんだ?」
「どこにだっている。『楽天団』の中にだけだって十人や二十人はいる。」
「あんな――あんなもの……」
「と思うのはお前のような奴ばかりだ。世間じゃァそうは思わねえ。――よくしたもんだ。」
「だって、君……」
「とにかく『矢の倉』の一座にいた分には嫌でもいつまで女形でいなくっちゃァならない。いくらそれじゃァ当人が伸そうと思ったって伸せない。今度の独立の動機というものもいえばそこにある。――実際あゝいう好い役者を、いくら自分の仕立てたものだからといっていつまで『矢の倉』が手許に引きつけて置くってことはない。――菱川でも俺のところへ来ちゃァ仔細らしくしきりにそういったもんだ。」
「いえ、それは。――それはその通りだ。――あたしァ、若宮君のような、あゝいう人こそ天才というんだろうと思っている。――だからあたしァ同情する。――だから、自分から、たとえあの人が『矢の倉』の手を離れたからって義理を知らないとも恩を知らないとも決してあたしァ思わない。