후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
たとえば、かれは、支那兵に扮するのに頭髪を丸坊主にしてかゝった。舞台の合い間には何くれとなく、自分からすゝんで上の役者たちの用を足した。それにはそれまでの稼業柄、すべて猪牙がゝりに気を軽く、いうことでも歯切がよく、何をさしても決してソツがなかったから、坊主、坊主とだれからも調法がられた。――とりわけ客員の由良には、かれがその一座でのめずらしい江戸っ子だったことを以て……ということは、その一座、上下合せて三四十人いたその大ていのものは関西だった。そも/\の倭からして京都の産だった。……ことさら眼をかけられた。――美貌の持ちぬしとして、本筋のいやみのない芸のもちぬしとして人気の高かった由良はいうまでもなく東京の生れ東京の育ちだった。
見習生になると一しょに、改めてかれは、自分から由良の草履をつかむことにした。そのあとまた乙部座員になり、大部屋頭になり、首尾よくついに甲部座員に昇進するまで三年とかれはかゝらなかった。どん/\かれは出世した。――柄はなし、顔はわるし、どこに一つ役者らしい取柄のないかれのそうした出世は、つまりはそれも如才なさの、たゞもう「凝る」