후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
……といういゝ証拠は、はじめてかれが、西巻が、臨時雇募集の広告をみて浅草座の茶屋へ倭をたずねたとき倭の代理として若い男が出て来た。そうしてかれのそのときして行った拵えについて注意した。――その若い男が菱川だった……
が、菱川は、かれとはまた違った意味で如才なかった。倭と離れて由良の手に附いた当時は、勿論、だから、由良君、由良君と、呼ぶにしても君づけだったが、だん/\由良が時をえて来るにつれ、いつかそれが由良さんになり座長になり、いよ/\「中洲」の芝居へ根を下ろすとなったその前後には、完全にもう旦那、旦那……面とむかってさえちゃんとそう呼んでいた。――由良は弟子たちに、いつのころからか「先生」と呼ばせず、つねにそう「旦那」と呼ばせていたのである……
だからそうしたそも/\を知らないものは、だれも菱川を、かれだの鷲尾だのと同じおんこ譜代。――大ぜいいる弟子たちのなかで特別ゆかりの深いものと思っていた。――そう思って勝手に「三羽烏」の一人にした。――いっそそれを喜んだ菱川は、それからというもの、一層それまでより羽を伸ばし、ほう/″\由良の贔負さき……兜町だの、木場だの、土木のほうだのゝ客さきを縦横に飛びまわった。