후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
考えてみれば、今の身があるのも、猿殿のお庇だ。ぜひ一度は巡り会って、真人間になった自分を見せて上げなければ済まない。
それにしても、猿殿はいったい、どうして、あんな予言をしたものか。初めは、猿殿に何か神秘な霊力でもあるのではないかという風に考えていたが、それも猿殿の慈悲のほか何ものでもない事が後に知れた。
一年余り過ぎてからの事。岐阜の里まで用事があって出向いたところ、すぐ木戸の役人に見咎められて、
「そちは御城下十里四方お構いの孫平治ではないか。いくら改心してもお免しの出ないうちは、御城下に立入る事ならん」
と、叱られた。
その折、入牢中、顔を見知っていた役人衆がいて、
「孫平治、貴さまはよくよく幸運な奴だぞ。あの折は、猿によう似た男が御家中の杉坂内匠様をよう知っておって、内匠様のおことばで、猿はすぐ御放免となったが、彼の猿めが自分の身は、どうなと宜しゅうございますから、誰と誰とは、心が善だし、親もある者ゆえ、免して下されと、泣かんばかりの嘆願だった。――そして貴さまの事は、最後に牢を出る時、再び杉坂様に縋って、死を賭してお願いしたらしいのだ。杉坂様も、その熱情にうごかされて、お奉行や重臣たちへお骨を折り、運よく、そちは御助命となったものだが、猿めは、そう極ると、ただ御追放してはいけません。