후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
わが子と名のついた義龍に討たるるとは」
「怖ろしい輪廻か、宿業か」
落ちてゆく武者たちは、口々に、憤怒の声を放っていた。
かねてから饐えていた国主の内輪揉めが、遂に、大乱となって、稲葉山の斎藤義龍は、父と名のつく鷺山城の山城守道三を、ゆうべ一挙に攻めて道三の首を挙げたものと――わしもその日の夕方にはやっと知った。
「何たることだ!」
わしのような者でさえ、それを聞いた時は、憤りに耐えなかった。人間の敵に対するほど、人間の怒りを覚える事はない。
これを思えば、四年前にいた牢の中には何たる善人ばかりが集っていたことか。――あの中でいちばん強悪無類だといわれていたわしでさえ、道三父子には、どっちもどっちだなと、堪らない憎悪を感じた。
戦は、その日や次の日ぐらいでは、熄まなかった。
何しろ美濃は大国である。駿河の今川家に次いでの兵力財力があった。醜い骨肉の戦乱のために、その財力も、その兵力も、燃やし尽してしまわないうちに、天も火を鎮め給わぬかのように、毎晩、赤銅のような空をしていた。
それはいいが、遂に、戦争は近くの関の宿から、この下有知まで飛火して来た。長良川を溯って攻めて来た稲葉山の兵は、下有知の民家へ火を放けやがった。