후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
――城将清水宗治の助命。
を条件として交渉に来ていたものだったが、猿殿には、すでに、信長公へ援軍の申し入れをしてあった折なので、
「和議をいたそう。しかし中国五ヵ国を譲渡すること。城将清水宗治の首差し出すこと。人質を送ること。この三ヵ条は、譲歩するわけにまいらぬ」
と、突っ放しておられたものである。
が、今朝の急使は、それきり見えない恵瓊殿を、石井山から迎えにやったものらしい。その際、恵瓊殿に対して、猿殿がどんな利をくらわせたか、どう別な意味に、彼を抱きこんだかは知れないが、とにかく恵瓊殿は、
「飢餓に迫る城内五千の生命を救えることなら、僧として、身命を賭しても、和議のお仲立ち仕りましょう」
と敵の吉川、小早川の陣と、石井山の御本陣との間を。――また、城方の方へも、数回往復して、折衝に努め、日も暮れごろに迫って、ようやく、和議の調印という運びにまで、漕ぎつけたのであった。
結果は、双方の互譲となって、
一 中国五ヵ国の譲渡。
一 城将、清水長左衛門宗治の自決。
の二箇条で、解決を見たのだった。
調印が済む。
恵瓊を始め、使者たちがぞろぞろ帰る。その気配をわしは壁ごしにほぼ覚って、初めてほっとした。