일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

政府においても貴公らが信用してよい者は大隈と私だけである。下の役人でも、進歩党出身の田中君の友人たちだけである。……だが、私は大なる決心をしたから安心したまえ」

榎本は自分の言葉がどこまで了解されたかを見極めるように、津田の瞳に見入った。それから自分の机から硯をひきよせ、誰かが揮毫の依頼においていったものらしい画箋紙を切って「読意如読書」と筆を揮い、

「田中君に見せてくれ給え」と高橋へ手渡した。

高橋は八官町の正造の宿に寄って、榎本の書を見せ、榎本の言葉を伝えた。袴の膝に手をおいて聴くうちに、正造の目は異様なひかりを帯びてきた。

「さようですか、私が想像しておった通りです」

固く唇を結んで、障子の桟のあたりを見つめていたが、

「ことによると、榎本子は辞職するかもしれません。まことに惜しいことだ」

正造は溜息のようにその一言を洩らして、また考えこんだ。高橋もまた正造の眉宇を見つめ、また榎本や津田の風貌を思いうかべて三つの心に目に見えぬものの流通する趣を味わった。

翌日の早朝、津田と高橋が貴族院の控室へ出むいたのが九時二十分前であった。昨日打ち合せておいた通り、谷もそれから五分も待たぬうちに姿を見せた。