일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

そこでつれだって大臣室を訪ねると、榎本はすでに登院して待ち設けていた。谷から一昨日の被害地視察について、精しい話があり、津田もまた傍からそれを補足した。榎本は昨日とちがってどことなく余裕のある態度で耳を傾けていたが、

「お話の通りであろう」とすべてを肯定するうなずき方をした。「私は国務大臣としてその職に在る以上、陛下の赤子たる人民の難渋を一日も早く救済すべき責任があることは、片刻も忘れてはいない。また人情からしても被害民困窮の様子をきく毎に涙を催します……」

榎本はふと声を含むように胸を引いた。それから津田や高橋の方へ目差しを向けかえて、

「私はとうに視察するつもりであったが、政府部内に私の視察に反対する者があるので思うにまかせず、荏苒今日に到った。……だが、昨夜大隈に会って自分の考えを述べ、万事相談したところが大隈も私と同意見であった。私はとにかく明日被害地を視察することにしたから、案内を頼みます。帰ってから後のことについても、昨夜だいたい大隈と相談しておいたから、その点も安心してくれたまえ」深く決意をひそめている語気であった。

第六章

三月二十三日の朝、榎本は坂野技師を従え津田の案内で古河駅に下りた。