후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
翌朝の七時、一木の組は彼の家で勢ぞろいした。一木の子分たちを加えて十数名の甚だ物騒な一隊が出来あがった。一木斎太郎の名は当時の壮士仲間にひびいていた。配下に熊本出身の命しらずの猛者が多いことも事実だった。一木は身の丈六尺ちかい長身で、肩に長髪を垂らしていたが、挙止にどことなく学者風の風格が漂っていた。漢籍の素養もあり詩も作るという程度の教養が、おのずから身辺に篤厚なものを加えていた。だが、壮士の本領はおりに触れて率然とでた。あるとき、松村介石にむかってこういった。「先生、古河を刺してしまいましょうか」基督教を奉ずる松村もまた磊落な気象だった。「そんな酷いことをしてはいかんよ。それよりか顔に糞でも塗って困らしてやれ」そういって笑った。
さて、彼ら十数名の一隊は赤坂の山王神社の傍へきて、椎の若葉の下で足をとめた。その椎の下枝をかぶっている細い坂を登れば総理大臣官邸である。彼等は坂下の石垣の蔭にいて、まず一木の子分に様子を探りにやった。やがて子分が坂を馳け下りてきて、いま馬車で出かけるところだと告げた。それッとばかり皆が駆けつけて官邸の門までくると、今しも馬車に乗りこもうとする松方の姿が見えた。