후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
なにかいおうとすると、つづけざまに大きな嚔が出た。裏の浄蓮寺の杉林に騒いでいた凩が、ゴーッと雨戸に迫って、行燈も仏壇の蝋燭もまたたいた。
「ずいぶん冷えてきました。さア、寝ることにしましょう、本当に風邪をひきますよ」
「いや、いや」と正造は洟水をすすりつつ「わしはこれからもう少し……例の渡良瀬の鉱毒のことで大事な調べごとがある」
「ひどいそうですね、今年の被害は。舟津川辺などは稲がほとんど一粒ものぼらなかったとか」
「実際その通りだ。鉱毒は沿岸一帯にひろがってしまった。去年の洪水以来大島村に滞在して調査してもらっている左部彦次郎さんの話では、あの辺も今年はやっと騒ぎだして、よりより除害の方法に頭をひねっているそうだ。だが、この毒はなかなか人民の手で容易に取り除けられる毒ではない。毒を流す根本をやめさせなければ駄目だ。それでこの際どうしても鉱業停止の請願書に大勢の連署をとって、村長たちから農商務省へ願い出る。わしはまたそれに呼応して国会へ質問書を出す。そういう手筈になっている」
「一昨日ですか、衆議院の門の前であなたに会わせろといって暴れた壮士がいたそうですね」