후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
人々の視線はいっせいにその剣かたばみの大きな五ツ紋を抜いた黒羽織にそそがれた。正造は、最前列左側の四番の席へきて、エヘンと大きな咳払いをして腰を下した。今まで鳴りをしずめていた議席がどっと笑い声にどよめき、つづいて正造をまねた咳払いがあちらこちらに起った。廊下などで後藤の姿を見かけてさえ正造が大声あげて罵ることを人々は知っていて、二人の顔が合えばかならず事件が起きるものとして、市井のものが路傍のいがみ合いを見るごとき無責任な喝采をなし、二人に贈るに大象小象の綽名をもってしていた。だが、そうした場合も正造の罵倒は決して私憤からではなかった。後藤の政治上の進退にあきたらず、変節を悪む余りであることを知るものは少なかった。
後藤の降壇を追いかけて改進党の高木正年が質問をくりかえし、後藤を再三再四答弁に立たせて応酬数刻に及んだ。永田定右衛門がたまりかねて「この議場は後藤大臣と高木君の討論場にあらず」と大声をあげる始末だった。が、高木はなおも執拗に喰いさがって許さなかったが、ついに「いくらきいてもだめですから質問をやめます」と叫んで着席し、満場を一瞬シンとさせた。