일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

総代たちもそれ以上言葉を返すことができなかった。

それから二三日後に、正造は順天堂病院へ入院した。例によって心気朦朧とすることがしばしばであったのと、眼病の治癒のためであった。だが、彼自身が宿痾と思いこんでいる脳病も、大半の原因は過労であった。それで、入院して静養すると、数日でやや徴候が消えた。ついでに一週間ばかりかけて眼病も癒し、退院後すぐ帰郷するつもりであった。五月二日に、正造は病室で筆を執って、足利の甥原田定助宛にそのことを書き送った。そうしてその末筆に感慨のままを書きつづり、

「歳費問題は国家的条理の問題なるを、色々の判断あり。或者は個人の徳義問題と言い、或者は権利上の問題と言い、未だ一人の国家条理問題とせられし者無之候。鉱毒事件は追いこめられ、政治改良は却て年々腐敗の増加、教育の堕落、宗教の頽廃、日々ますます腐敗するもののみ多きを見る。我々の事業は皆な失敗のみ。但し人生左の言あり、

百折不撓」

まことに正造は病室にただ独り黙考するとき「皆な失敗のみ」の感を深くせざるを得なかった。そうした彼は数日後に郷里に帰って、借金の連帯責任者の一部の者が、今度の処置を恨んでいるという話を聴かねばならなかった。