후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
そいつが巡査たちを唆のかしたにちがいないというのです」
一人がそういうと、また一人がまことしやかに、
「総代の人たちの顔を知っていて、こいつが大将株で悪い奴なんだ、それをやっつけてしまえ、などと叫んで掛って来ました」
正造は無論、それらの言葉に、どれほど信用がおけるか疑わしいと思わぬではなかったが、
「なるほど古河の番頭でなくても、古河市兵衛の小使でなければ、そんなことをするわけはない。道理のうえから解釈すれば、古河から賄賂をとってやったといえる。土地の警官なら、被害民を見る目がちがわなければならない。被害民がどんなに素朴で、柔順だかよく知っているはずだ。これまで被害民は決して乱暴をしたことはないのだ。一昨年の三月のときも、わしのいうことをきいて温和しく帰ってくれた……」
正造はそういいつつ硯箱をひき寄せて、明日衆議院に出す質問書の文案を考えだした。
「第十三議会に於ける緊急なる両院の決議を無視して、多くの被害民を毒殺し、又多くの人民を打殺する等の一大事あり。如何」
さらに筆を噛んで書きとどめた。
「加害者古河市兵衛の徒数十人、警官の服を装い、巡査を煽動して被害民を威嚇し、且つこの暴挙に出で、被害民の委員及び総代町村長を暗殺せんことを謀りたるものとも云う」