일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

原田はこれまでも正造への後援を辞せず、永年隠徳をつんできたのであったが、最近はまた窮乏の甚だしいのを見かねて、月々定額の補助をすることにしたのである。三十一年に歳費辞退をして以来というものは、事実上正造には定った収入の途がなかった。日夜の奔走に必要な足代も、宿泊料も、すべて親戚知己の寄付にまつほかはない有様だった。しかも川俣事件勃発の後は、一方では芝口の事務所を維持しながら、一方では前橋への往来、被告人たちへの差入れ、家庭の慰問、弁護士有志間の交渉など、余分の入費が嵩むばかりなので、正造自身は莨銭にこと欠くことさえしばしばだった。そうした事情のところへ、原田から月々定額の補助を受けることになったので、その点はいささか愁眉をひらいたが、しかしその金も右から左へ消えていった。去る三月なども、原田から届いた百円をそのまま、保釈金の調達に窮していた彼等に与えてしまったのである。

しかし手紙の文面にもある通り、正造は勿論そうした貧窮を乗り越えていた。正造の胸底には有形上の貧窮より遙かに切迫した憂苦が巣喰っていた。これを大にしては憂国の思いである。去年以来の議会の叫びに一端のうかがわれる通り、亡国の憂である。