후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
こっちで吏党とみなして撲滅するだけのことだ」
正造を座に加えて人々の談論はいよいよ激色をおびてきた。
「事実、やつは純然たる吏党だよ」と隅の方から膝を乗りだす者がいた。「木村も以前どれほどの資産家だったか知らんが、今日では整理の後で知れたものだ。ところが例の山林払下げの安生順四郎から運動費が廻る。それで一昨年の失敗にも懲りずにまた立つのだというから……」
「いや、それのみでない」と村山が引きとった。「陸奥のさしがねで、妨害の運動費として古河からも出る。田中さんに暮の議会で鉱毒問題を手ひどく追求されたから、また議会でそれを繰り返されては困る。どうでも田中を落選させろと相談がまとまっているらしい。運動長は新井章吾、榊原経武、参謀長が佐野常民あたりだということだ。現に宇都宮警察では前回の選挙には誰に投票したかと戸別にきき糺させているというから、やがてわれわれの区にも魔手がのびてくるにちがいない」
座敷うちが急に暗くなって、人々の目の光が異様に険しくなった。
「なにしろ知事が公然と、政府の意を体してなるべく手心しろ、もしその辺の動きができなかった場合は免職だぞ、そういって訓辞したそうだ。