후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
事件が事件であり、衝撃が強かっただけに、正造の行動に対する是非も、或は田中正造が渾身皇室に対して敬意を表しつつあるは人の許す処で、平生の性情に伴う奇矯な出来事にすぎないとし、或はそのことが全く善良の目的に出したものかどうかは穿索する要なく、ただちに不敬罪と断定すべきだといい、世論であった。正造が案外にはやく無罪放免になったのに就いても、或は従来の不敬罪犯人と同様に狂人とみなされたのだと紛々伝えられ、或はまた「陛下が、田中はただ場所をまちがえたのだ、と仰せられたそうだ」と秘かな消息らしく声を落して語られもした。当局に種々の議論があったことは事実で、正造に上奏の資格がなく、また場所柄でもないことは勿論だが、さりとて刑法によって不敬罪を構成するものとも認め難い、というあたりに落着いたものらしかった。十二日の万朝報の社説は、同情的な一方の輿論を代表するものであった。
「吾人は信ず、人生茲に至って唯天に訴え神仏に訴えるの外なきことを。幸いにして我国民は至仁至慈の皇室を奉戴す。昊天に号泣して竟に天皇陛下に直訴するに至るを、洵に我日本臣民の至情たることを。是れ洵に我日本の日本たる所以にして、仁慈なる皇室と忠誠なる臣民との関係実に斯の如きことを。