후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
狭い会場をうずめた人々が互に麦作の被害などを語り合う声のたかまるころ、折田知事が現れてみずから仲裁会の趣旨を説明した。つづいて横尾輝吉が仲裁会を代表して傲慢な態度で登壇した。
「――この数年来、くる年くる年も収穫の減退を蒙り疲弊困憊に陥っている農村の状態は実に見るにしのびないものがある。被害地の農民諸君に対して衷心同情を禁じえないのである。それ故にわれわれも日夜これが救済の方法について肝胆をくだいてきた。いかにしたら諸君の窮状を救うことができるだろうか。ここにこれが解決策として、われわれの考えられる方法が三つある。即ちその一は行政上の処分として鉱業を停止せしめること、その二は司法上の問題として損害賠償をさせること、その三は仲裁によって示談すること、これである。今ここでこの三個の方法についていずれがもっとも事態に適切で可能性があり、確実な効果をもたらすかを検討してみよう。第一の方法はどうか。これはすでに或人によって馬鹿の一つ覚えのように称えられているが、その実しかし簡単でない。いうはやすくして実に行うに難いのである。なんとならば、足尾銅山といえば実に東洋に厳たる大鉱山であって、その産額は年々二百万円以上にのぼっている。