일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

われわれはまた諸君のために決して犬馬の労を厭うものではない……」

拍手の音は寥々たるものであった。この演説をきくうちに過半のものが一種の圧迫をおぼえたが、それを反撥する気力のあるものもなかった。自分たちに格別の利益をはかってもらえる仲裁のようにも思えたが、どこか信頼しきれないという猜疑心のために多くは去就の態度に迷っていたのである。ようやく二三の質問があったが、いずれも果して示談金が確実にもらえるかというふうな愚かなものだった。すると、最前列にいた一人が立って、仲裁委員たちに対する感謝をのべ一同をふり返って、

「私がかく申すのは、はなはだ僣越のようですが、おそらく皆様もお気持は同然だろうと思います。一人々々がそれぞれ勝手なことをいい立ててはきりのないことです。このさい御親切な委員の方々のお言葉に従って仲裁をお任せすることにしてはいかがです」

二三の拍手につづいて、結局大半のものが雷同的な拍手を送った。

その翌日、足利の郡役所に於ても、足利、梁田、両郡下の被害民総代が召集された。同じく折田知事が出張って、中山丹次郎からほぼ横尾と同様の説得があった。またさらに日を替えて下都賀郡役所でも被害民総代に向って郡長の立合で仲裁会委員から示談の慫慂があった。