후리가나로 읽는 일본 고전
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
井上 円了의 迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,147자 · 298화면
むしろ、かかる効験は除外しておかねばならぬ。
格別害にもならず、むしろ滑稽に近いマジナイは、頭痛のマジナイに、すり鉢をかぶりて、その上に灸を点ずれば治するというのがある。盗難を防ぐマジナイに、手洗い鉢を家の中に伏せて置けばよいというのがある。猫の逃げたるを呼び戻すマジナイに、暦を取ってその逃げ出せし日の所を、墨にて消しおけば必ず帰るというのもある。女児の心得をよくするマジナイに、狗の肝を取って土にまぜ、竈を塗るときは必ず孝順のものになるというのもある。船に酔わぬマジナイに、船の中に「賦」の字をかき、「武」の右肩の点を人の額にうちおかば、少しも酔わぬというのもある。記憶をよくするマジナイに、五月五日に鼈の爪を衣類の衿の中に置けば効能があるというのもある。これらは薬にも毒にもなるまいけれども、それならばむしろ、はじめよりマジナイをせぬがよいということになる。これを行うだけがヤハリ不利益である。
たといつまらぬマジナイでも、多少人に安心させて慰安の効があるという人もあるけれども、一方に慰安を与うると同時に、他方に不安を与うることが起こる。一度マジナイを信じ始むれば、なにごとも疑心が起こり、いちいちマジナイせなければ安心ができぬことになるから、差し引き上、全く無益の手数ということになる。