후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
又、人民戦線が成立する国と、そうでない国とがあるということでもない。それより先に国によって人民戦線という言葉の意味が異っているのだ、ということらしいのである。なぜかというに、もしこの言葉が仮にどこでも同じことを意味しているなら、フランス・スペイン・イギリス、それから日本など(但し日本はやがて問題になるのだが)、夫々人民戦線が日程に上ったり上ろうとしたりしている限り、人民戦線なるものは一個のインターナショナルな動きでなくてはならぬ筈だ。ただこの同じ人民戦線なるものが国によって充分現われたり又は余り甘く行かなかったりするだけだということになる。処が河野氏によると、もし之を国際的な反ファッショ運動として理解するものがあるなら、夫は認識不足この上ない者で、フランスやスペインの特殊事情を眼で見たことのない者の無理解から来るのだという。だから、人民戦線という言葉の意味が、全く国際性を有ち得ないのだ、ということにならざるを得ない。
併しアチラの人民戦線を眼で見た河野氏は、この言葉に対して特別な注文を有っている。フランスやスペインのように、少なくとも複雑な小政党対立の関係がある時に限って、氏は人民戦線という言葉を使うことを許可するものであるらしい。