일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

だから日本国民は実はヨーロッパ諸国民程排外的でもなければ敵愾心が強くもない。愛国心だって本物ではない、とさえ云われている。それはとに角として、日本が対外的受動に於て平和であったことが、日本の民衆をして政治的な自主性を必要としない程幸福ならしめたのだ、と云わぬばかりの説もないではない。例えば人民戦線というものはフランス民衆の対ドイツ政策という国策外交事情からして初めて発生して来たのだ、というような説も之に帰着するだろう。対外的受動が人民を駆って政治意識を呼び起こすのだと。

たしかにドイツのナチ政権の成立などは、一応の外見現象から云ってそうだ。ヨーロッパ大戦に於ける敗北なしには、ナチの民衆的勢力をもり立てるデマゴギーは拠り処を見出し得なかったからだ、だが例えばスペインはどうだろうか。スペインはどういう対外的受動を特に強いられたのか。スペインは殆んど全くその国内的な事情によって、民衆の自主的政治勢力である人民戦線が結成されたのだった。だから日本に民衆がないということ、民衆が政治的自主性として世論の力として、ないということは、日本民衆がそれ程に外敵から幸福に防がれていたことでは勿論ないのだ。