후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
が大切なのだ。
だから、このドイツ文化はナチ政権の下にあっても、その政治的不自由とは全く無関係に、又は却って之によって愈々自分の面目を発揮出来るものとして、大いに文化的であり得るのである。ドイツの深遠らしい哲学の伝統が、このドイツに於けるいまだかつてない文化の危機に臨んで、平然としてナチの政権を讃え得るという秘密は、全くこのドイツ観念論による文化哲学の裏に横たわる。
吾々日本人は之まで、ドイツの文化を極めて高いものと考えて来ている。アメリカやイギリスは云うまでもなく、フランス文化よりさえ高いものと考えて来ている。特に哲学や法律学のようなイデオロギッシュなものや、医学などについて、そうだと信じて来ている。処がそれは実は文化自身の水準の高さではなかったので、極端に云えば文献学的水準(乃至学究的水準)の高さに過ぎなかったということが、今になって漸く判ったのである。ナチ政権が如何に学芸の自由検討を許さないとしても、ドイツの学芸の既得技能が急に衰えたとは誰も考えないだろう。それにも拘らず吾々はもうドイツを文化国とは見ない。ドイツの文献学的・学究的・水準は依然変らないにしても、ドイツの真の文化的水準の方は一遍にがた落ちをしたのである。