후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
なのである。それが現下の日本に於ける文化統制というものの文化政策条件をなしている。日独防共協定は勿論、ここでも充分に現実味を有っているだろう。
吾々が文化の擁護を叫ぶ時、少なくともこれだけの理論的用意は必要だと私は思う。ナチと雖も他ならぬドイツ文化の擁護のために、文化破壊をやっているのだ。日本とてももとより日本文化宣揚のためにこそ、日本に於ける文化を蒙昧化そうとしているのである。支配者は兵卒に対してと同様に、思想上の出来る限りの無知と、文化技能上の出来るだけの習熟とを要求する。勿論技能上の必要はまたおのずから思想的な反省を伴わざるを得ぬが、それに備えるためには無知の一定形態に思想とか、文化とかという擬似商標を貼らねばならなくなる。ここにファッショ支配に於ける「文化政策」なるものの意義がある、というのである。
同じ関係は文化の危機についても云われなければならぬ。元来文化の危機とは文献学的・学究的・技能的・技術的・水準の低下の危険のことでも何でもなくて、実は思想上の危険のことでしかないのだ。つまり新しい思想が台頭することによって旧(ブルジョア)思想文化の支配力が弱められ始めたということでしかなかった。