후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
処で之は学生に対する思想警察というものの民間版だが、それに照応する風俗警察の民間版が、かの学生断髪令の意義であるのだ。
さて、こうした民間常識が一方において助成されている処で初めて官営の風俗的思想警察も一段と張り合いを生じるわけだ。民間常識でも親切と道徳とは有力な切札になっている。この切札を更にオールマイティーに利用し運用するのが風俗的思想警察であり、又思想警察なのである(ではジョーカーはどこにいるか、と聞かれるかも知れぬが、少なくとも二三の風刺詩人は留置場にいるのである)。
風俗の方はしばらく措き、純然たる思想警察についても、この親切ごかしと道徳振りとは、現代の名物である。一九三六年十一月一日から実施された思想犯保護観察法なるものがこの手本である。立法家は之を少年保護法に準ずるものとしてその独創を誇っているが、例えば元帝大教授法学博士某氏などが出獄後、新宿や銀座の不良少年に準じて保護されるとなるとそれ自身風俗蹂躙とでも云う他はあるまい。
思想検閲、風俗検閲、そこに現われる親切ごかしの道徳振りは、断髪令にも保導協会にも保護観察法にも、そのまま現われている。