후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
作家の本質と評論家の本質とが割合大きく結合した資質は日本の文学では乏しいのだが、少なくとも漱石はそうした資質の代表者であった。彼を大きく見せ、彼の影響が、後に見るように今日まで綿々としてつきないのも、ここに大いに原因していると考えないわけには行かぬ。例えば上田敏もこのタイプに近い処の大をなした人だったろう。処が厨川白村は遂に作家ではなかったが、同時に大きな勢力は有たなかった。しばらく内容は抜きにして、形式上の資質から考えるとすれば、作家と評論家との資質を兼ねそなえることが、作家として又評論家として、必要かどうか、善いか悪いか、それは別として、とに角二つの資質を兼備したものが、大をなしたということは、注意すべき一つの法則のようだ。少なくとも吾々の近代日本人の文化意識から云って、大きな文学者という範型はそういう範型であるらしい。
これは勿論常識で、少し文句をつけようとすればいつでもつけられるが、併しこの常識がとに角一応常識として通用しているという事実は、吾々日本人の近代的文化意識から云って、大切な参考資料ではないだろうか。とに角、漱石に対する尊敬・信頼・傾倒・崇拝・ファナティズム、それから敬遠・不満・不快・憎悪・も亦、漱石のどこかしらに持つ重さに対する反応なのだが、この重きをなし大をなす所以をよく考えて見る