후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
新聞の営業上の問題としては、東京地方版のような、読者にとって不快で退屈で迷惑な競争の愚や、学芸方面では匿名評論や短評の問題も面白いが、それは省略するとして、言論の自由の退潮は雑誌界に就いて特有な姿を現わしている。満州事件以前に較べて所謂左翼出版物としての雑誌は種類と量とを減じたことは勿論だが、併しその点ならば最近特に頽勢にあるとは云うことが出来ない。寧ろ問題は所謂評論雑誌の内容にあるのである。大雑誌に於けるマルクス主義の基調は可なり衰えた。
これに代わる何等かの基調を編集者は模索しているように見える。或いは自由主義のごく思いつき的な悪質の論文をバックに持って来て見たり、ヒューマニズムをあてがって見たりしようとしているかと思えば、青年論や恋愛論という形に於て、全く違った道から評論の可能性を求めようとしたりする。青年論や恋愛論が一般に興味を有たれるようになって来たことは別に説明を要するが、夫が評論雑誌に於ても有力な内容とされつつあるのは、こうした必然性からなのである。――とに角マルクス主義の基調を離れた評論雑誌はにわかに言論的魅力を失い始めたことが事実で、評論雑誌は面白くなくなったのが事実だ。