일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

というのは、その手紙を受け取る丁度前日、偶然にもこの富豪青年学者とごく親しくしている私の友人から、くだんの本がこの富豪青年学者の手許に特別に丁重に保管されているという話を聞き込んだ処だったからである。私は兼々、学問上のフェヤプレーという空想を実地上において仮定することにきめているのであり、学問に関する限りフランクであることをブルジョア道徳として尊重することにしているのだが、この手紙を読んで、この仮定は考え直さなくてはならぬと思った。と同時に、白面の青年といえども、ブルジョアの一族に属することによって、如何に常識的にガッチリし得るものか、ということを初めて身近かに知ったわけだ。

だが考えて見るとこうしたことはごく当り前のことなのである。手許にあるがお見せすることは出来ぬ、というような返事を思い切って書ける程大胆な社会人は、そう滅多にはあるまい。だからそれはそれとしておいていいのであるが、問題はもっと根本的なもっと本質的な点に横たわっている。こうした私一個の小問題も、つまりは書籍の社会的所有関係という処から持ち上ったわけだったのだからである。

私はごく僅かな本しか持たず、その少ない本の大部分も店頭であり振れたものや、安本や駄本の類で、研究用具としてはほとんど役に立たぬものと思うのだが、それでも私の本を借りに