후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
大体こうした斬新な検閲方針が、偶々出版業者の虚を衝いて、発禁の憂目を見せるに過ぎないのである。
尤も美濃部博士の著書のように、永年の間高等試験委員の著書として、殆んど公定の教科書のように思われて来たものが、或る日突如として発禁又は改訂の処分にめぐり合ったような場合もあることを忘れてはならぬ。一九三五年四月同博士の三著書は発禁となり、二著書が改訂を命じられた。――又某氏の日本資本主義分析に関する名著は、同氏が警察官立会いの上での希望によって絶版にすることになったと伝えられたが、併し一方、その時立ち会った出版元の店員は、店に帰ってから主人にひどく脂をしぼられたとも聞いている。無論、内務省では合法的に発売禁止を命じもしない本を同氏が勝手に絶版にする社会的権利(?)はなかろうという次第である。
さて、〔二・二六事件〕以来、都下の新聞が一斉に意識的に反動化したということは、あまりに著しい毎日の現象で、今更思い出すまでもないことだ。このショックは従来自由主義的乃至進歩的な建前に立っていた大新聞ほど強くこたえたわけで、その結果、従来あまり言論の自由を標榜しなかった都下の二流新聞の方が、相対的に報道の自由を持ち始めたのではないかというような、錯覚をさえ起こさせるものがある位いだ。