후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
だが之を単に圧迫とばかり理解しては不充分だ。なぜというに、こういう場合となると実際には、政府は民間に対して相当相談づくなのだからである。政治の方針は、まず映画業者なら映画業者の自粛に俟つのだからである。之が映画統制の日本的形態である。演劇、レビュー、漫才、ダンスホール、等々の統制、皆この手に帰する。丁度官営労働組合を造るように、映画人の協会、役者興行主の協会、漫才師の協会、其の他其の他が出来る。文芸方面でもこの種のものがなくはない。――つまり指導の名の上に於ける弾圧、之がこの文化統制の特色で、而もそれが極めて円滑に「合法的」に穏和に持久的に、ジワジワと行なわれるのが、日本に於ける文化統制の特色なのである。民衆は自主性がなくて事大的だから、之が容易に出来るわけだ。
イタリアに於ては労働組合は凡て官営組合に編成がえされた。処がドイツに於ては一切の労働組合が無条件に解散された。こういうドイツに於てこそ文芸批評や焚書という「野蛮な」文化弾圧が必要となる。日本の場合は今の処、大体イタリア型にぞくするようだ。そこの文化統制に見られるものは大体に於て慈悲深い指導なのである。