일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

多くの講師は聴衆を上手に欺くのである。だが夫は政治的言論を全く抜きにしたような外見を装うことが上手であるというに過ぎぬ。だから一寸油断すると、すぐ様時事解説の政治的本質の鎧が、衣の袖の下からはみ出すことになる。牧野氏の場合など、こうした不手際の単なる一例に過ぎない。だがそれにも拘らずラジオの時事解説がその政治的本質を露出したら、それで時事解説の唯一の取り柄はなくなって了うのだということを、覚悟しなくてはなるまい。全くつらいことだ。

併しこのつらい兼ね合いは、実は決して単に時事解説の場合だけではないのである。日本の放送局の放送全体が、このつらい兼ね合いの上に成立を強制されているのである。娯楽(文芸部)はまあ後にするとして、社会教育(教養部)やニュース(報道部)は元来が政治的な本質のものだ。ニュースが政治的・時事的・な本質のものであるということはさっきも述べたが、社会教育も亦日本のラジオのように初めから厳重な統制化と単一化の下に置かれている場合、完全に政治的機能に他ならぬことは云うまでもあるまい。実は娯楽でも厳密に云うと政治的に統制されるのであり、少なくとも統制が出来るように支度されているもので、つまり放送一般が元来、政治的なものなのだ。