후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
ところで、こうなると、今まで宇垣大将を所謂自由主義や政党政治の多少の味方として力を入れていた世間、そして之に反対する軍主脳部乃至軍全般を革新的ウルトラ勢力として之に対抗意識を持っていた世間は、やや拍子抜けの観がなくはない。宇垣組閣本部から、宇垣大将組閣拝辞直前に発表された処によると、政情は今や立憲政治かファシズムかの岐路に立ち、軍部は一つの政治団体化したと慨歎しているのであるが、必ずしもそうばかりは云えないということになって来た。――で国民は一体どの見解を採るべきであるか、とそう迷わざるを得ないわけである。勿論ここでも亦、林内閣の成立と同時に発表された軍部の漸進主義声明は、仮にすぐ様は信用しないことにしてだが。
とに角、軍主脳部の現実的な政治方針が、思ったほど革新的ではないということを知ったので、政党や国民の大多数は多少安心したようなわけである。或る方面から、宇垣反対は「合法的な二・二六事件」としてやるのであるというような不謹慎なおどかしが放送された後だったから、順序はまず、安心する方向に傾く番である。
だが、それにしても、何か割り切れないものが国民の胸に残っているようだ。