후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
仏教で言う真の欲望へ向って、現実生活のすべての小欲を善用、利用し尽すということです。
仏教は進取的であっても、真理の根底が深いから、表面がやがやと騒ぎ立てません。落付いていますから、浅はかな眼からみれば、消極的に見えるのかも知れませんが、その見かたは大違いです。譬えば海を御覧なさい。沖の方の本当の千尋の浪は、岸にいる人の眼には付きません。岸に近くざわざわ騒ぎ立てる底の浅い浪の方が却って眼につき耳について離れません。さればと言って少し海水のことを考えたら、沖には海水の湛えてないなどと思う人は一人もないでしょう。否、まことの深い海水の本部こそ、沖に在るのだと思うでしょう。仏教の真理を、そのように力強く湛えた沖の海水だと思えば間違いありません。
ですから、本当に人生を生き抜くためには、眼の前の小欲にばかり夢中にならず、精巧な望遠鏡を以て沖を眺めるように、大船を駆って大洋に乗り出して来て沖の浪を見出すように、信仰によって獲得した霊智を働かせ、積極的に勇猛心を以て手段を講じ、眼の付けるところを、手をかけるところを、大きく広く、無限の幸福、人格完成を目指すのであります。