후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
古歌に次のようなのがあったと私は覚えています。
年ごとに咲くや吉野の桜花
樹を割りて見よ花の在所を
これも同じ心持ちを詠んだ歌であります。あんなに賑やかに爛漫と咲く梢の花の仕掛けは枝の中に在るのであろうか。枝を割って見ても枝の中にはない。幹に在るのであろうかと、幹を割って見ても幹の中にもない。もちろん根を掘ってみてもありません。それでいて、時節が来れば、目覚まし時計をかけて置かなくとも桜の花がちゃんと咲きます。私たち普通見慣れておりますから何ともないようなものの、よく考えて見れば不思議極まるものです。不思議がるには、何も吉野山まで汽車に乗って行って、桜の下で毛虫にびくびくしながら考え込む手数などは要りません。手近かの庭の池の鯉、軒を伝う猫などにも、不思議な生命が尾鰭を生やし、尻尾を立てて動いております。不思議な生命――。
この万物の本体、本性を突き止める心力、これを「慧」と言います。前の「智」と違って「慧」は、いずれの時代でも少しも違いがなく、またどの人にも生れつきちゃんとそなわっており、修養によって余計はっきり見出されては来ますが、「智」のように増減がありません。