후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
私は、もう笑えなくなりました。不断、無精な気難かしやでとおっている御主人が、真赭な顔になるまで気を入れてお嬢さまのために母親の代りをしてあげようとしておられるのです。私はひそかに眼の奥を熱くしました。
そのうち奥さまが帰り、仕度もずんずん済んで小さいお嬢さまは無事にお茶の会へ出かけられましたが、その後で、奥さまは御主人に向って、「あなたにも、そんなこまかい気持ちがあるんですかね」と、不思議な顔をして訊ねられます。すると御主人は、もう平常のむっつりやに返り、黙って笑いながらのそのそと仕事部屋へ入って行かれました。
硬中の柔、柔中の硬、などと言って、ただ一片の偏った硬なり柔なりでは、大生命(宇宙の万物が運行して行く力)の性徳を完全に映したものではありません。生命の一つの特色がさし当って目下の場合は硬であっても、実はその中にいつでも柔の用意がある。この自由円通を備えていて、はじめて自分は大生命に繋がる生命の一部なのです。そしてその生命の裏に用意されている他の部分が、時と事情により、われ知らず表面へ覗き出て来ます。
ほろ苦き中に味あり蕗の薹
この句は父性愛の譬えとして好適の句だと思います。