후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠受難(けんきょうじゅなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,479자 · 394화면
「ね、あねご、そうじゃねえですか。右に鉄杖、左に袴様、おそらく島原城之介、引っかかえていたに相違ねえ。その上きゃつは大男、重い身体を持っていまさあ。はいている下駄は一本歯!」
「ああなるほど、下駄の歯跡が!」
「やわらかい土にさ、ついている筈だ!」
「感づいたねえ、いいところへ! 探しておくれよ。妾も探す」
お町、同じく腹ばった。
「探しますとも、罪のつぐないだ! そうだ、あっしの駄弁のね!」忠三、地面を廻りだした。
「おッあった! いやちがう! わだちの跡だ、荷車の!」
「そうだよ、そうだよ、お前のセイだよ! 小梅のほとり、寮住居、萩の柴折戸、金目垣、などと、お前さえしゃべらなかったら、いくらあいつが魔法使いでも、探し出すことは出来なかったんだからね。ああ、妾たちの住居をね。……おッ、歯跡! あったあった! おや、ちがう。石の取れた跡だ!」先へ先へと這ってゆく。手で地面を探るのだろう、ガザガザ枯れ葉の音がする。
「もう一度あやまる。駄弁はいけねえ。慎みますとも、今度はね。……こいつはどうだ? またちがった!」
二匹のけものが這うように、先へ先へと這ってゆく、大藪地の裾まできた時である。