후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
兵馬は、あまり不思議だから、非常中の非常手段ではあったが、ワザと近寄ってその武家にカチッと、自分から鞘当てを試みました。
武士として鞘当てを受けたのは、果し状をつけられたようなものであるにかかわらず、その武家は知らぬ顔に、人混みに紛れて逃げ去ろうとするのは歯痒い。
到底このままには見過ごし難いから、あとをつけると、件の覆面は人混みに紛れて、見返り柳をくぐり土手へ出て、暫く行くと辻駕籠を呼びました。
それを見ると兵馬も、同じように駕籠を傭おうと思ったけれど生憎それはなし、刀と脇差を揺り上げて、いずこまでもこの駕籠と競争する気になりました。
この駕籠は、竜泉寺方面から下谷を経て、本郷台へ上ります。
本郷も江戸のうちと言われた、かねやすの店どころではなく、加州家も、追分も、駒込も、いっこう頓着なしに進んで行くこの駕籠は、果してどこまで行ってどこへ留まるのだか、ほとほと兵馬にも見当がつかなくなりました。
しかしながら、駕籠は、なおずんずんと進んで行くうちに、左右は物淋しい田舎の畑道のようなところになっているようです。おおよその方向と、歩いて来た道程で察すれば、駒込の外れか、伝中あたりか、或いは巣鴨まで足を踏み入れているかも知れないと思われます。