후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
金助は一両の金にありついて、有頂天になって喜びながら、一両あればかなりのところで遊べると、一時は大成金になった心持で、どこで遊ぼうかここで遊ぼうかと、足を空にして歩いていたが、急に、
「待て待て、運の向いて来る時にはトントン拍子に向って来るものだ、ここで金の蔓にありついたのを、そのまま使ってしまえば一両は一両だ、これを手繰ってみると、裏表に利札がついているやつを、今まで気がつかなかったのが我ながらおぞましい」
と言って、万字屋の方を見ながらニヤリと笑いました。このとき金助の心持は、今までの小成金気分の酔いから、すっかり醒めてしまって、一両の金に随喜するような心から解放されて、もっと遠大な計画に、一歩を進めることに気がついたらしくありました。そうなると、四百の銭見世や二朱の小見世は金助の眼中になくなって、その面付もいくらか緊張してきました。
「今、さるところで神尾の殿様に会って一両いただきました、とこう言えば、あちらでも一両下ということはあるめえ、初会が一両に裏を返せばまた一両、こいつは、もう少し仕組みを換えると大やまが当らねえものでもなかりそうだ。何しろ、神尾の殿様にしたところが世間の明るい体ではなし、神尾の殿様を見つけたら知らせてくれと頼んだお方の、宇津木兵馬て人はどうやら敵持ちのようだから、ここの間で手管