후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
芸州広島の大守も、四十二万六千石も、肝腎の当人がいないでは、お流れになるよりほかはありませんでした。しかし、米友はただいまここに居合せないまでも、昨今この道楽寺に身を寄せていることだけは、疑いのないことの証拠があります。
米友はここへ身を寄せて、それらの芸人の仲間に加わって、独得の芸当をして折々、人通りの多い大道に面を曝すことを、たしかに見届けた者があります。
論より証拠、今宵カンテラを点して、浅草の広小路で梯子芸をやっているその人が、宇治山田の米友であります。
「さあ、退いていろ、もう一遍やって見せるからな。危ねえ、子供は遠くへいってろ、怪我あするとよくねえからな。さあ、これから宙乗りをはじめる」
紺の股引腹掛を着た米友は、例の眼をクリクリさせて、自分のまわりを取捲いている群集を見廻し、高さ一丈二尺ほどある漆塗りの梯子を大地へ押し出して、それに片手をかけました。
「ちっとばかりことわっておくがね、俺らはこの通り片足が少し悪いんだ、左の足は自由が利くけどな、右の足は人並でねえんだ、その左の一本でこの梯子へ上って芸当をやって見せようというんだから、骨が折れらあ」