후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
そうなると自然、そこに芝居以外で顔を合せるということもなくなる勘定だった。神詣りとか、座敷とか、義理さばきとか、そうした色々な機会の供の中に欠けることも多くなれば、決してそのほうへは足を向けても寝なかった今戸の本宅、……それは、由良の、横浜旗挙時代からの古い住居で、一トころかれは鷲尾と一しょに、そのころまだ独身だった由良をたすけて一年あまりそこに寝起し、煮炊のことから何やかや一切引受けてやったことさえある……そのほうへもだん/\足が遠くなった。盆とか、暮とか、正月とか、そうした折目切れ目以外には、これという用のない限り、ときたましか顔を出さなくなった。顔を出してもどこか気ぶッせいなので、由良のまえには長くいず、すぐ奥へ行って御新造だのお嬢さんだのゝまえに安気な時間を送った。――御新造やお嬢さんはかれが贔負だった。
が、その後、御新造も亡れば、今戸のそのおもいでの深いうちも震災で、跡方なくなった。――それ以来、由良は、今戸を捨てゝ今の矢の倉へ移った。八丁堀と矢の倉だから、まえの今戸のことにすれば、すぐもう隣といってもいゝ位の近所になったのである。